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ご挨拶とご案内

デルタクリニックは2001年11月、サンウィンズビルを建築し、当時わが国では稀少であった肝臓病専門の診療所を立ち上げ、最新の診断と治療を行い、さらに地域に貢献する目的で内科疾患全般の診療も併せ行って参りました。

2017年11月、当ビルのリニューアルにあたって診察室は1階から3階に移動し、これを契機にこれまで当院を受診して頂いた患者さんやその家族、そして入院等が必要な患者さんを快く引き受けてくださった各医療機関の方々に改めて感謝のご挨拶を申し上げたいと存じます。

デルタはギリシャ語のアルファベット第4字delta(Δ三角)に因み命名させて頂きました。

三角の図柄は様々な組織や機構などの階層を表現するヒエラルヒー(Hierarchie:ドイツ語で職務や人員の上下関係)として汎用されています。

医学界に例えれば大学病院などでは、教授を頂点に准教授、講師、助教、医員、大学院生、研修医などに区分され、患者さんが入院した場合、教授や准教授が主治医を務めることは滅多になく、カンファレンス(症例検討会などの会議)で主治医を指導することがあっても、週1回程度の短時間の回診を除けば患者さんに接することはほとんどありません。

さらに、患者さんおよびご家族に病状や治療方針などの説明も主治医が担当することは周知のとおりです。これでは患者さん本位の医療を遂行することはできません。

そこで、旧来の医学界にありがちなヒエラルヒーを破壊し、患者さん中心の医療を尊重し、クリニックの各部署全員がプライドを保持しつつ、平等意識を持ち尊敬し合って互いに連携して診療にあたる新たな三角形(delta)を構築すべく全力投球して参りました。

まだ道半ばで理想の診療所にはほど遠いと存じます。至らぬ点も多々あると存じますが、当院の理念に基づき安心して受診して頂けるよう職員一同一層努力して参りますので、何卒変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

デルタクリニックの理念

デルタクリニックの組織

以上のようにデルタクリニックは開院当時からチーム医療に徹し、結束して質の高い診療を心掛けてきましたが、課題は医療事務職員がコメディカルと同等の立場でチーム医療に参加することでした。

医療事務職員の仕事は多岐にわたり、予約・受付から保険請求事務および会計業務の責を担っており、いわばクリニック経営の屋台骨を支える職務でありながら、スキルアップの為の教育を受け入れてもらえず試行錯誤の連続でした。

しかし、現在はチーム医療の一員として不可欠の存在になっています。

国(厚生労働省医政局)は2010年になって漸く「医療スタッフの協働・連携によるチーム医療の推進について」の通達を発表し、多岐にわたる医療業務を各職種が一丸となってこなすための指針を示しました。

それによると、医師・看護師・検査技師などの医療職のみならず、医療事務職員についてもスタッフの一員としてチーム医療に参画することを推奨しています。

まさにデルタクリニックの方針と合致したと言えます。これを機会に国は医療事務のレベルアップを図る教育の見直しや、国家資格を導入すべきと提案致します。

開院当初、わが国の医療形態は、医療従事者(主に医師)が受診した患者さんに対して一方的に治療方針を決定するパターナリズム:patemalism医療が主流でした。

その後両者の関係は説明と同意(インフォームドコンセント:informed consent)のもと治療を受けるパートナシップ:partnershipが重視されるようになり、さらに現在では診断に至るプロセスから最適な治療の選択とその評価(効果と副反応など)まで患者さんが医療従事者とともに積極的にかかわり、参加・協力する医療(リミティッド・パートナシップ:limited partnership)が行われるようになりました。

一方、わが国の疾病構造は急速に変化しています。従来の疾病は診断や治療の技術改革(イノベーション:innovation)によって著しく減少し、変わって食生活などの生活様式が深くかかわる疾病が増加しています。

したがって、とりもなおさず医療には患者さんの協力なしには成り立たなくなっています。

さらに、わが国は今まさに世界に例をみない超高齢者社会に直面しており、老人に対する医療のあり方が問われています。
患者さんのQOLを重視せず単に延命を図るための治療は、質の高い患者さん中心の医療とは言えません。

医療従事者は患者さんのみならずご家族との連携を密にし、地域包括支援センターや医療機関の連携室なども積極的に活用して医療に取り組まなければなりません。
時には予め患者さんの意思を書面にし、終末期にはそれに従って治療方針を決定するリビングウィル:livingwillをお勧めすることも必要と思います。

肝臓病を例にとると、自己免疫性肝疾患などの一部の難治性の肝臓病を除き、従来、ウイルス感染が主たる原因でした。

しかし、ウイルス性肝疾患の診断や治療は医療技術のイノベーションによって治癒が期待できるようになりました。
反面、過食や運動不足による脂肪肝が急増しています。

なかでも、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH:non−alcoholic steatohepatitis)は肝硬変や肝細胞癌の原因として、その対策が重要な課題となっています。

また、ウイルス性慢性肝疾患の治療法はインターフェロンから経口剤による治療へと変遷しましたが、薬剤費は極めて高額であり、わが国の国民医療費が高騰する昨今、国民皆保険制度ユニバーサルヘルスカバレッジ:universal health coverageを揺るがしかねない事態を引き起こすと考えられます。

したがって、治療の適応を厳密にする必要があります。

ある研究レポートによると、高齢者のC型肝炎ウイルス保持者の致死的心疾患や脳血管障害は、C型肝炎ウイルスに感染していない高齢者と同頻度に発生することが報告されています。
すなわち、高齢者に対する抗ウイルス治療の適応も極めて高度な専門医によってなされなければならないと考えています。

当クリニックでは、患者さんに対する共通の課題と目標を達成するため各チームがそれぞれの専門的知識を結集して診療にあたるため、定期的に検討会(チームカンファレンス:team conference)を開催しています。

また、外部から自己免疫疾患の専門医を招聘して外来を担当して頂いています。

とくに、全身のX線写真やCT画像を診断して頂くために放射線専門医を毎週お招きし、当クリニックのスタッフとともに会議を行い、診断を確実なものにしています。

さらに、肝臓癌をはじめ、入院治療を要する患者さんは、日本大学板橋病院の消化器外科(高山忠利 医学部長)をはじめ、西埼玉中央病院(小村伸朗 院長)、など多数の医療機関と連携し、最先端の治療を行って頂いています。

以上、当クリニックの特徴は受診して頂く患者さんに質の高い医療を提供するため、スタッフ一同がチーム医療を実践していることにあります。

また、日本医師会・四病院団体協議会合同提言「医療提供体制のあり方」のかかりつけ医(2013年8月8日付)に準じて当クリニックを受診して頂いた患者さんが急変した場合には、24時間体制で診療に応じています(診療時間外の検査体制が整っていないため、一次救急患者さんであっても初診の方は診療時間内に来院してください)。

その他、治療上必要な遺伝子検査や特殊な画像診断、栄養指導、精密な健康診断、セカンドオピニオン外来なども承っていますのでご相談ください。

2018年10月11日  理事長 日野 荘一郎